
7月27日(水)、子育て家庭を訪問するボランティアさん(ホームビジター)のスキルアップ講座を開催しました。12名のビジターさんにご参加いただき、東大阪市立障害児者支援センター『レピラ』 からの紹介で訪問させていただいた事例を紹介しました。
第1部:事例紹介
『子どもの発達が気になる家庭との関わり』
レピラの通園部門である「第一・第二はばたき園」や、療育につながる前に参加することもある東大阪市の実施する教室についてのお話がありました。
療育や発達支援についての話もあり、療育や発達支援は本人や家族が肯定感をもって日々を過ごせる土台作りであり、それをサポートするという視点が大切とお話されていました。その中で、家族が心身にゆとりをもって子どもに寄り添えるような環境づくりにおいて、ホームスタートにも家庭を支える一助になってほしいとのお話でした。
相談上手になることは難しい
人に相談するというのは、 人によっては言いたくないことを言わなくてはいけない場面であり、難しいと感じる人もいるだろうというお話もありました。
相談上手な人は、誰かに頼って良かったという経験など受け止めてもらえた経験を通じて基本的信頼感を持つことで、困ったときにも、誰かに相談してみようという気持ちになるのではないかという話もありました。
ホームスタートの利用者さんも、自分からたくさんお話しされる方ばかりではなく、とても物静かな方もいらっしゃいます。「話すのって難しいよね」という気持ちで寄り添っていけたらいいですね。
喜びを共有することで、さらに前向きに
レピラからの紹介がきっかけでホームスタートを利用されたご家庭への訪問について、担当したホームビジターからお話を伺いました。
当初は通院の付き添いだけのご希望でしたが、やっぱりもっと来てほしいということになり、お子さんが『はばたき園』に通い始めるまで計7回の訪問となりました。
利用者さんは「子どものことはレピラで聞いてもらっているから大丈夫」と仰っていたそうで、レピラの支援に全面的に信頼を寄せている様子が感じられました。支援者としてとても嬉しい言葉ですね。そのためか、ホームビジターとの会話では子育ての悩みを聴くよりも、お子さんの成長を一緒に喜ぶことが多かったそうです。
ビジターさんはちゃんと傾聴できているか不安もあったそうですが、本講座のために利用者さんに連絡を取ると、「共感してもらえた」「話を聴いてもらえて前向きになれた」とのお言葉をいただき、嬉しい驚きとなりました。何よりも、一緒に公園に行ったときにお子さんがとても楽しそうに遊ぶ姿を見れたことがうれしかったそうです。子どもの笑顔はみんなを幸せにしますね。
私も訪問に行けそうです
事例紹介を終えて、参加したホームビジターからは「発達が気になるお子さんと関わったことが無い私でも、訪問に行けると思いました」という声が上がりました。ホームスタートが訪問するご家庭はさまざまですが、私達がすることは、いつもの「傾聴と協働」であることに変わりはありません。オーガナイザーもサポートしてまいりますので、一緒にご家庭を支えていってほしいと思っています。
今後もこれまでと同様、ホームスタートでは対応しきれないケースは行政や専門機関におつなぎする等、各所と連携しながら活動を続けてまいります。引き続きご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
〈第2部:交流会の様子と、最近の活動状況はこちらのページ 〉

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